河が流れ落ちる*風物詩

河船

結局の所,その場面をイメージできるか,それが原点なのかもしれない。その手かがりは,現状の風景の中にあるが,その原風景まで遡行するためには,それなりの勉強が必要でもある。犬山扇状地,面白いです。大きな遺跡の展開は難しい,そこにある弥生文化はどんな風景,ムラの風景だったのだろうか。やはり気になる。
“犬山扇状地を流れた流路にあたって土地の名に,上野・下野・前野・古知野など,「野」のつく地名が多い,また米の山,下の山,山の神,山尻など「山」のつく地名,柏森,江森のように「森」のつく地名,高木,寄木など「木」のつく地名など,かつての原野林をしのばせるものである。
狐や狸,妖怪にまつわる話が語り継がれて,この地方の特異な風物詩でもあった。また流れのない扇状地は,農耕を極めて困難にしていた。
これらの扇状地の山にあたる高い部分や,河成段丘上の台地は扇状地特有の砂地であり,その下部には礫層があって,水通しもよく,またいちじるしく水利と,保水力にかけていて,その多くはかつては原野であった。”