精霊が宿る器とその物語を伝えるモノ

東町田遺跡

 

観れば見るほど、、不思議なモノです。

岐阜県大垣市東町田遺跡出土の器。キーワードは口縁部内側に描かれた人物、奇麗な顔に両手をあげた人物が何やらしゃべりはじめている。瞬間にあの狩猟文鏡が脳裏をよぎる。体部の外面にはとても手慣れた描き方で、さらさら・・と、物語を描いているが、、人物像の面には何も描かれていないようだ。ここから物語がはじまる事を表現している。僕が気になったモノは幾つかありますが、一つ上げろと言われれば、これです。右下の高床建物に取り憑くように描かれた不思議な文様。その直後に「人面文」的な幾何学文がある。楕円というより丸いようにも思えるが・・。お天道様が二つ、、。まさかね。太陽が昇る家と沈む家、そんな妄想が膨らんでますが、、さて。そのほかに生き物が3体、さて何だろうか、「鹿」と「犬」という説明でしたが、、。楽しいです。物語を読み解くにはもう少し時間がかかりそうですが、今の僕の頭の中には、、一般的な西世界的解釈ではない方向に、強く向かいつつあります・・。

東町田遺跡 東町田遺跡

 

現場はかつて墳丘墓が見つかった場面です、今も墳丘がのこる二基の盛土が見られます。間違いなく2世紀の香りがしますが、円形志向とすると、、面白い事になる。この物語の続きは、7月の二上山シンポにて、ちょっとだけお話したいです。

器は壺形土器で、一見して絵画の持つ力強さとは正反対に、粗製です。重たく厚い造り、さらに下手です。これはおそらく「意図的な粗製」作りだと思いました。そろばん形志向が残る体部のデザインは廻間I式前半期を下るのは難しいと感じたが、、すると2世紀前半になる。受入れ難い方々が多いと思うが、土器屋から見るとそう評価したい。高田さんにご説明いただき、その他供伴する土器たちと会話できました。これって、思っていた以上に楽しい墓域になる。

不思議な絵画土器とのご対面は大垣市歴史民俗資料館で可能です。ぜひ・・。